ボイトレの練習法の1つとしてよく聞かれるタングトリル!
タントリルとも言われています。
言葉を分解すると、タング(舌)+トリル(装飾音:ある音とその2度上または下の音を急速に反復させるもの)です。
簡単に言うと、舌を上あごの内側につけ震わせて音を出す事です。
歌の中でタングトリルを使うと、とてもカッコよくなります。
しかも、タングトリルを練習すること自体にもメリットがあるため、ボイトレには欠かせない練習法です。
- タングトリルの仕組み!
- タングトリルのメリット!
- タングトリルが最短でできるようになるコツ!
本記事の前半では「タングトリルの仕組み」及び「タングトリルのメリット」についてお伝えします。
後半ではタングトリルを最短で習得する本当のコツを現役ボーカルトレーナーの私がお伝えします。
タングトリル習得法を説明している動画やブログをみると、その多くがタングトリルを習得するためにあんまり関係ない練習法や、ほとんど効果が無い方法ばかりが紹介されていました。
でも大丈夫です、この記事を読めば、あなたも最短でタングトリルを習得できるでしょう。
タングトリルの仕組み!
タングトリルを習得するためにはその仕組みを知ることがとても重要になります。
タングトリルの仕組みはとても単純です。
舌を上あごの内側につけ、そこに息を当てて舌をブルブル震わせるだけです。
しかし、実際にやってみるとこれがなかなかできないんです。
「最初からできる人」と「全然できない人」の割合は「2:8」とも言われるくらい結構難しいんです。
実は私も全くできませんでした。
ボイトレの先生に教わったり、動画やネットで勉強して実践してみても、なかなかできるようになりませんでした。
舌の筋力不足なので、強くなるように鍛えた方がいいとか、、
逆に、舌が硬くて動きが悪いから、柔らかくしなければならないとか、、
なんか矛盾しているようなことも言われるし。
さらに、タングトリルを習得するためには、同じ言葉を繰り返すことが効果的だと教わり、ある言葉を教わりました。
その時、教わった言葉が「札幌ラーメン、とろろ芋」でした。
他にも「ラロラロ、リロリロ、ラリラリ」などをひたすら繰り返すように言われました。
しかし、何度も繰り返しましたが、全然できるようになりませんでした。
最終的に、それらの練習法はタングトリルの仕組みとはほとんど関係ないことに気がついたんです。
どういうことか、、、
上記の練習法は舌の筋肉を使って素早く舌を動かす練習だったんです。
最初に説明したようにタングトリルの仕組みは、
「舌を上あごの内側につけ、そこに息を当てて舌をブルブル震わせるだけ」なんです。!
舌の筋肉は、ただ舌を上あごの内側につけるのに使うだけで十分なのに、一生懸命に舌をメッチャ速く動かす練習をしていたんです。
タングトリルの仕組みはいびきと同じ
いびきは舌の奥の方と喉周りに息が当たり振動させて鳴っています。
もちろん、舌の筋肉を使って意識的に舌を素早く動かしてはいません!
タングトリルも舌の先と上アゴのスキマに息を当てて振動させて鳴らします。
もちろん、こちらも舌の筋肉を使って意識的に舌を素早く動かしてはいません!
もう気づかれたと思いますが、どちらも舌を動かそうとしてはいないんです!
原理は基本的に全く同じです。
息を当てる力で自然と舌が振動しているだけなんです!
そう、舌の奥か先かの違いだけなんです。
このタングトリルの仕組みを理解することが、できるようになる最短の近道なんです。
後半では、その方法を具体的にお伝えするので、ぜひ実践してくださいね。
タングトリルのメリット!
タングトリルができるようになると2つの大きなメリットがあります。
- 歌で使うとメッチャカッコよくなる!
- 練習する事で安定した腹式呼吸が身につく!
1つずつ説明します。
① 歌で使うとメッチャカッコよくなる!
タングトリルを実際に歌の中で使うには、それなりに練習してある程度習熟する必要がありますが、実際に歌で使うことにより、メッチャカッコよくなります!
具体的には椎名林檎さんがよく使っていますが、気だるさや、迫力が出て、とてもカッコいいです。
なんといっても、タングトリルができれば、歌い方の「引き出し」が増えます!
私は生徒さんによく言うのですが、使える歌い方や出せる声の種類が多ければ多いほど、歌が魅力的になりますよ!って。
素人さんの歌によくあるパターンは、曲の最初から最後まで、声も歌い方も一本調子なんです。
例えばライブなどで、一本調子な歌い方の人は、何曲歌っても全部同じ歌に聞こえてしまいます。
あなたも是非タングトリルを身につけて、「歌の引き出し」を1つ増やしてみてはいかがでしょうか?
② 練習する事で安定した腹式呼吸が身につく!
タングトリルのもう1つのメリットは、練習をすることによるメリットです。
タングトリルで音を出すには、それなりに強く圧のある息を安定して出すことが必要です。
そのためには、腹式呼吸をマスターすることが必須です。
私たちが普段無意識にしている呼吸を胸式呼吸と言います。
反対に腹式呼吸は、意識しないとできない呼吸です。
歌の基本中の基本である腹式呼吸をマスターすればタングトリルに必要な、強く安定した息を長く吐きつづけることができます。
タングトリルは、息をただ強くはけばいいというのではなく、舌が振動し始めたら、同じ強さの息を出しつずけないと、舌の振動周波数がくずれて止まってしまいます、
以上の理由からタングトリルを続けることは、自然に同じ強さの息を出し続けるトレーニングになるんです。
そして、同じ強さの息を安定的に出せるようになると歌の実力の向上に直結します。
腹式呼吸について詳しく知りたい方は腹式呼吸は簡単にできる!正しいコツを現役ボイストレーナーが詳しく紹介で説明したのでこちらの記事も合わせてご覧ください。
タングトリルが最短でできるようになるコツ!
ここまでで、タングトリルの仕組みについて理解していただいた方なら、これからお伝えするコツも簡単に実践できるので、是非チャレンジしてみてくださいね。
- 最初から強めの息を当てて舌の振動のきっかけを作る
- 振動し始めたら腹式呼吸を使い同じ強さの息を舌に当て続ける
タングトリルが最短でできるようになるコツは以上の2つだけです。
*重要なのは舌を意識的に動かそうとしないことです!
1つずつ説明します。
① 舌をあてる位置をずらしながら強めに息を当てて、舌の振動のきっかけを作る
舌をあてる位置は人により微妙に違います。
上の歯ぐきの裏から少しずつ奥にずらしながら、色々な位置で強めに息を当ててみてください、すると一瞬、舌が振動することがあります。
そこがあなたにとっての最適ポジションです。
試しながら自分に一番いい位置を見つけてください。
② 振動し始めたら腹式呼吸を使い同じ強さの息を舌に当て続ける
一度振動したら、しめたものです。
その感覚を忘れずに、とにかく根気よく繰り返しているとだんだんと振動している時間が伸びてきます。
最終的に、息が続く限りずっと振動させることができるようになります。
タングトリルを歌で使えるようになるための練習法
舌を振動させることができたら、次は歌で実際に使えるようになりましょう。
そのための2つの練習法を紹介します。
- ラ行をタングトリルでいう
- それぞれの音に音階をつける
1つずつ説明します。
① ら行をタングトリルで言う
舌を振動させたまま「らー・りー・るー・れー・ろー」
と口の形を変えながら、ら行全部の音で言えるように練習しましょう。
② それぞれの音に音階をつける
ら行全てでタングトリルができるようになったら、次にそれぞれの音で音階を上げたり下げる練習をしましょう。
例えば「らー(ド)・らー(レ)・らー(ミ)・らー(ファ)・らー(ソ)・らー(ラ)・らー(シ)」のように音階をつけてください。
ここまでできたら、もう歌に使えますよ。
あなたの歌の魅力は爆上がりですね!
タングトリルはプロに習いましょう
本記事で解説したことを実践すればほとんどの人はタングトリルができるようになりますが、どうしてもコツがつかめない方はプロのボイストレーナーに習うことを強くお勧めします。
プロの先生は一人ひとりの発声の癖や特徴をみながらその人に最適なレッスンを行います、
例えば医者の先生が患者さんごとに処方箋を作るのと同じです。
プロの先生にマンツーマンで習えば、タングトリルはもちろん、歌の実力も飛躍的に上達しますよ。
1年後、あなたは別次元の歌唱力を身につけているでしょう。
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まとめ:まずは無料体験レッスンを受けましょう
本記事ではタングトリルの仕組み・タングトリルのメリット・タングトリルが最短でできるようになるコツをお伝えしてきました。
- タングトリルの仕組み
- タングトリルのメリット
- タングトリルが最短でできるようになるコツ
以上を理解し、そして実際にコツを実践すればタングトリルができるようになります。
しかし、タングトリルはたくさんある歌のテクニックの1つにすぎず、それだけ出来ても
歌が上手くなったとは言えません。
本当に歌が上手くなりたかったら、プロの先生に習うことを強くお勧めします。
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最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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