腹式呼吸は誰にでも簡単にすぐできます。
呼吸には胸式呼吸と腹式呼吸の2種類の呼吸法があり、腹式呼吸は歌を歌うためのもっとも根本的で重要なテクニックです。
しかし、ここで重要なことをお伝えしなければなりません!
健康のために一般的に推奨されている腹式呼吸だけでは上手に歌えないんです。
この記事では上手に歌うための腹式呼吸ができるようになるコツをお伝えします。
・歌うための腹式呼吸ってどんな呼吸?
・なんか難しそう?
・やり方を知りたい!
そんな疑問をわかりやすく解決します!
超簡単な腹式呼吸のやり方
腹式呼吸を体感してもらいます!
歌で使う腹式呼吸を使うにしてもまず一般的な腹式呼吸が基本になるため、ここではまず普通の腹式呼吸ができるようになってください。
- まず息を吐くことから始めます。風船を膨らますように口をすぼめ「スー」という音と一緒に少しずつ吐いていきます。(コツは意図的にお腹を凹ませながら吐いていくこと)
- これ以上吐けないところまで吐ききってください。
- そして、お腹を凹ますために入れていた力をスッ!って抜いてください。
- そうすると自然に肺に空気が入ってきます、(この時に、吸い込もうと力を入れないことが大切です。)
これが腹式呼吸です!
そうなんです、たったこれだけのシンプルな呼吸法が腹式呼吸です!
胸式呼吸を体感してもらいます!
それでは胸式呼吸を体感してもらいます!
- まず軽く息を吐きます。
- そしたら肩を上に、腕を横に広げながら深呼吸の時のように息を吸えるギリギリまで吸い込んでください。
- 肺に空気がいっぱいになって胸が膨らんだ感覚になったと思います。
- そして息を吐きます。
これが胸式呼吸です。
普段私たちは、この胸式呼吸を浅く繰り返しているんです。
腹式呼吸と胸式呼吸の違い
ここまでで実際に腹式呼吸と胸式呼吸を体感できたと思いますが、
体感はできたけど腹式呼吸と胸式呼吸のどこがちがうの? 身体の中では何が起きているの? という疑問をもつ方もいると思うので、ここでは腹式呼吸と胸式呼吸の身体上の動きの違いをみてみましょう。
横隔膜の動きの違い
腹式呼吸と胸式呼吸の最大の違いは横隔膜が動いているかいないかの違いです。
横隔膜というのは、みぞおちのあたりにある、下向きにドーム状になった厚い筋肉です。
この筋肉は自分の意志で動かすことができるし、鍛えることもできます。
動き方としては、力を入れると下に沈みます。
横隔膜が下に沈むと肺が膨らむスペースが広がります、
腹式呼吸はこの横隔膜を上下に動かす呼吸法です。
一方、胸式呼吸は、横隔膜は動かさず、肺周りの筋肉を使う呼吸法です。
腹式呼吸のメリット
ではなぜ歌う時には腹式呼吸が重要なのか?
その理由は2つあります。
- 一定量の息を安定的に出せる(ガタガタしない)
- 横隔膜を使う呼吸法のため、肺周りの筋肉を緊張させないので、胸を響かせて共鳴音が得られる。
ファルセットについての記事もファルセットとは?出し方のコツを現役ボイストレーナーが詳しく紹介!で説明しているので興味のある方は、こちらも合わせてご覧ください。
普通の腹式呼吸と歌に使える腹式呼吸の違い
普通の腹式呼吸
一般的に健康に良いとされている腹式呼吸について横隔膜の動きに注目してみると、息を吐いていくと横隔膜は上がっていきます。
そしてお腹の力を抜くと空気が肺に入ってくると同時に横隔膜は下がります。
これが普通の腹式呼吸です。
しかし、これだと歌に使うには不十分なんです。
そこで次に、歌に使える腹式呼吸をお伝えします。
歌に使える腹式呼吸
普通の腹式呼吸の時、横隔膜が上がることによって肺の空気が押し出されていくのは、なんとなく理解できると思いますが、
実は、歌う時には、それとは逆に横隔膜を上げずに位置をキープするか、もっと下げるんです!
えっ! なんか意味わかんない!って思いますよね。
何が起こっているかといいますと、横隔膜を下方向に押し付けることによって、その下側の内臓を押しつぶし、下側の内臓が上に盛り上がり、横隔膜と肺の間にある部分に圧力をかけて、下から上に肺を押すことで空気を肺から出しているんです。
これが歌で使う腹式呼吸です!
歌で使う腹式呼吸実践編
ここからは歌に使う腹式呼吸を実践していこうと思いますが、
まず第一段階として、基本的な腹式呼吸ができることが条件です。
なぜなら、基本的な腹式呼吸によって横隔膜を下げることができないと、
これからやる練習の意味がないからです。
それでは、横隔膜を下げることができることを前提に実践に入りましょう!
実践練習
- まず軽く息を吸い、今度はお腹を凹ませるように意識しながら息を吐いていきます。
- 全部吐ききったところでお腹の力を抜き、自然に息が入ってくるのを待ちます。
- この状態で横隔膜は下に下がっています。
- 次に少し猫背になり体重を腰にかけるようにすると腹筋あたりに圧力を感じるので、そこを縮ませるように力を入れたまま、口をすぼめ空気の抵抗を作り、同じ量で少しずつ息を吐き出します。
- この際、お腹は凹まず、横隔膜は下がったままです。
- そしてお腹の力を抜き息が入ってくるのを待ちます。
- これを繰り返していくことになり、結果的に横隔膜は下がったまま歌うことになります。
この横隔膜が下がったまま歌う点が普通の腹式呼吸と歌で使う腹式呼吸の違いです。
呼吸法以外にも歌の上達のために【1日15分】イケボになるための練習法を現役ボーカルトレーナーが紹介で説明しているので、興味がある方はこちらも合わせてご覧ください。
まとめ
記事の前半では、腹式呼吸と胸式呼吸を実践しその違いを体感してもらい、その時、実際に身体の内部で何が起こっているかを説明しました。
記事の後半では、健康のために一般的に行われている腹式呼吸と歌で使用する腹式呼吸の違いを説明し、その実践法をお伝えしました。
腹式呼吸法は歌の基本中の基本なので、この記事が読者の皆様のお役に立てることを願っています。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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