まず最初にお伝えしますが、
イケボは正しい練習法を1日15分続けていけば誰にでも身に付けられます。
この記事ではイケボになるための簡単にできる3つの練習法を、歌手でボイストレーナーの経験のある私が、確実に正しく実践できるようにわかりやすく紹介します。
そして身につけたイケボを使い、カッコよく上手に歌うための3つのコツも合わせてお伝えいたします。
これらの練習法を実践しコツを身につければ、あなたの歌はみちがえるほどすてきになるでしょう。
記事の前半では「イケボの定義」について、後半では「イケボになるための練習法」をお伝えします。
イケボになりたいけど、練習方法がわからなくて困っている人はぜひ参考にしてくださいね。
イケボとは?
当サイトではイケボを身に付ける方法をお伝えいたしますが、練習するにしてもそもそもイケボとはどんな声なのかを知らないと練習のしようがないので、まずイケボとはなにか? をお伝えいたします。
イケメンボイスを略してイケボと呼び、文字通りカッコいいと感じる男性声のことで、歌声はもちろん話し声も含めてイケボといいます。
そして必ずしも男性だけではなく女性でもイケボをだせる人もたくさんいらっしゃいます。宝塚の男性役の方々をイメージするとわかりやすいですね。
あくまでも音声自体をさしていて、外見上のイケメンが発する声ではないです。
ではなぜカッコいいと感じるのか? それにはどんな特徴があるのか? をみていきましょう。
イケボの特徴とは
イケボの特徴は大きく分けて5つあります。
- α波を誘発する「1/fゆらぎ」(エフぶんのいちゆらぎ)を発生している
- 倍音がたくさん含まれている
- 体の響きを使っている
- きき取りやすく輪郭がスッキリしている
- 色気を感じさせる
α波を誘発する「1/fゆらぎ」(エフぶんのいちゆらぎ)を発生している
人の脳波はその周波数によって5段階に分類されるのですがその中の1つであるα波を発生しているときがもっともリラックスしている状態です。
そのα波を誘発する周波数が川のせせらぎなどの自然界に存在し、その周波数は「1/fゆらぎ」と呼ばれており、イケボには少なからずこの「1/fゆらぎ」が含まれています。
よってイケボには人をリラックスさせる力があるんです。
倍音がたくさん含まれている
あなたが1つの音として認識しきいている音、実は1つだけではなく必ずその倍の周波数の音も気づかないうちに重なってきこえています。
例えば50ヘルツの音をきいた場合、必ず倍の周波数100ヘルツの音も同時に鳴っています。
イケボにはこの倍音が(50・100・200・400〜)のように、よりたくさん含まれているため、まるでハーモニーをきいているかのように音に奥行きが生じて心地いいんです。
体の響きを使っている
イケボをだせる人は意識的あるいは無意識のうちに自分の身体を振動させそこからの反響を使い、声に乗せることができます。
これにより、より多くの倍音をだすことができるんです。
きき取りやすく輪郭がスッキリしている
イケボの条件として最も多くきかれるのは言葉の1つ1つがはっきりしていて、とても聞き取りやすいこと。
ではなぜ聞き取りやすいのか?
その最大の要因は、音の輪郭がはっきりしているからです。
では輪郭がはっきりした音ってどんな音か?
それは「高音」です。
正確には高音が含まれた音、
イメージとしては低音の周りを高音で包んだ音です。
ピアノを弾いたことがある人ならわかると思いますが、右手で高音、左手で低音を弾きます。
右手がメインのメロディー音になり、音自体の輪郭ははっきりしていてとても聴きやすいのですが、それだけでは音が薄っぺらくてものたりないと感じてしまうんです。
そこで、左手で低音をたしてやると音が安定し深みがでてきます。
しかし、左手の低音だけでも輪郭がなくきき取りずらいボヤーっとした音になってしまうので、両手でバランスよく高低の音を重ねながら弾いているんです。
このバランスが取れたピアノの音を人間の声に置き換えたものがイケボなんです。
色気を感じさせる
これもよくいわれることですが、どんな声に色気を感じるかは、人それぞれ違いますよね。
例えば福山雅治さんの声のように落ち着いた深みのある低音に色気を感じる人もいたり、男性アニソン歌手のように高音ではっきりしたエッジの聴いた声に色気を感じる人もいると思います。
しかし、いずれの声にもしっかりとした低音と高音が含まれていて聞き取りやすく、多くの倍音も含まれています。
イケボになるための3つの練習法
ここまででイケボについての大体のイメージは、理解していただいたと思いますが、ここからはイケボを身につける具体的な練習法を3つお伝えしていきます。
どなたでも簡単にできるものなのでご安心ください。
- 同じ強さで長く息を吐く呼吸法
- ハミングの練習
- 声を胸に響かせる(チェストボイス)
練習法 ① 同じ強さで長く息を吐く呼吸法
発声するために一番大切なもの、それは息です。
声帯に息を当て振動させることで初めて声になります。
ここでは発声の基本中の基本、息を安定的にだすことができるようにする練習をします。
会話ならまだしも、歌う場合は同じ強さの安定した息を一定の長さ以上保たなければなりません。
小学校で習うリコーダーやオーケストラのフルートなどの管楽器で息を吹き音を鳴らすのをイメージしてください。
もし息が安定せずにガタガタになったら楽器からでる音もガタガタになり、とてもきき苦しいものになってしまいますね。
それでは実践に入りましょう。
まずは姿勢から、
軽くストレッチをしてから背筋を伸ばし脚を肩幅くらいに開いてまっすぐ立ち、あごを引き正面を見ます。
そのままの姿勢を保ったまま、
口笛を吹くときのように唇を尖らせます、そして舌先を上の歯茎の裏に近づけて「スー」って子音をだしてください。
その際の留意点としては、お腹を凹ませる力で息を力一杯吐くことなのですが、舌先と上の歯茎のすきまをできるだけ細くすることにより空気の流れに抵抗を作ることです。
なぜなら、抵抗がないと一瞬で息がでてしまい長くだし続けることができないからです。
イメージとしては、肺を風船と例えた場合、口を細くつまみながら少しずつ空気を抜いていく感じです。
最初は10秒間で空気をすべて吐きだし、すぐさま口を閉じ1秒で鼻からお腹いっぱい息を吸います。
これを1分間繰り返してください。
そして慣れてきたら1回で吐きだす時間を少しずつ伸ばしていきます。
この練習を繰り返すことで、自然と腹式呼吸が身につき、安定して長く息をだすことができるようになります。
練習法 ② ハミングの練習
この練習の目的は鼻腔共鳴の音をだせるようにすることですが、
鼻腔共鳴とは、息を鼻腔に当てて響きを声に混ぜることです。
これができると高音が楽にきれいに響きだすと同時に音量もあがります。
高音がきれいにでることによりイケボの特徴の1つである「音の輪郭をはっきりさせききやすく」するための大切な練習です。
それでは実践に入りましょう。
姿勢は練習①のときと同じように
軽くストレッチをしてから背筋を伸ばし脚を肩幅くらいに開いてまっすぐ立ち、あごを引き正面を見ます。
そのままの姿勢を保ったまま、
ハミングで「ンー」って音をだしてください。
ハミングとは口を閉じ、鼻からだけ息をだしながら「ンー」っていう状態のことです。
これを無理しない程度に繰り返してください。
今回は息をだすときの抵抗がないため、それほど息を長くだす必要はないです。
その際、鼻に手を当ててみて振動があれば鼻腔が共鳴しているということです。
最初のうちは弱い振動ですが、続けていくうちにだんだん振動が強くなってきます。
練習法 ③ 声を胸に響かせる(チェストボイス)
この練習の目的は胸を響かせることによって低音の響きをつけることです。
しかし、この練習は上記①の練習をある程度続け、力強く安定した息をだすことができるようになってから行ってください。
なぜなら、ある程度以上の息の強さがないと、胸を響かせることがむずかしいからです。
それでは実践に入りましょう。
この練習の姿勢も練習①のときと同じように、
軽くストレッチをしてから背筋を伸ばし脚を肩幅くらいに開いてまっすぐ立ち、あごを引き正面を見ます。
そのままの姿勢を保ったまま、
お腹の力を使い、強い息で「マー」って発声してください。
その際、口の中に見えないピンポン球が入っているような気持ちで口の中に空間を作りながら息を下のほうへ当てるイメージで発声します。
息の長さは自由で大丈夫です。
そして、手を胸に当て振動を感じながら発声してください。
この練習も続けていくうちに、しだいに振動が強くなってきます。
これら①・②・③の練習により「強く安定した息」「綺麗に響く高音」「音に深みをだす低音」を身につけたあなたが発する声は見事にイケボになっているでしょう。
イケボでカッコよく歌うための3つのコツ
ここからはイケボを身につけたあなたが声だけじゃなく、カッコよく歌える3つのコツをお伝えします。
- 角が尖った階段状に歌う
- 常にお腹いっぱい力を入れて歌う
- 口角を上げて歌う
コツ ① 角が尖った階段状に歌う
素人とプロの歌い方の違いはたくさんありますが、最も顕著な差は音階を変化させるときの鋭さにあります。
音階とは音の高さのことで、一般的にドレミファソラシドで表されます。
メロディとは音が階段状につながっている状態、歌が上手な人はまるで角の尖った音階の階段を上下するみたいにカクカク歌います。
それは、途切れ途切れに歌うのではなく、音階を緩やかではなく急に変化させるイメージです。
プロダンサーがキレッキレの動きをするように、音もキレッキレにしてみてください。
コツ ② 常にお腹いっぱい力を入れて歌う
歌のサビで声を張るところは案外カッコよく綺麗に歌えるのに、それ以外の部分になると音が安定せずにガタガタになったことはありませんか?
その原因は、大きな声をだすときはお腹の力を強く、小さな音をだすときはお腹の力も弱くしているからです。
練習①で、膨らんだ風船の口をつまんで少しずつ空気を抜いている状態をイメージしながら息を吐く練習をしましたが、その際、風船内部の強い圧力は口に向かってかかり続けています。
このように、発声するときも常に最大の圧力をかけ続けてください。
プロ歌手は大きな声をだすときも、小さな声をだすときもお腹にかけている圧力は常に最大なんです。
コツ ③ 口角をあげて歌う
口角を上げて歌うと、口の中に音がこもらずに響きのあるスッキリした発声ができます。
まず「オー」って発声してみてください。
口の形は前に尖ったようになっていて音がこもり音量もあまりでていないと思います。
次に「アー」って発声してください。
口の形は縦に広がり、先ほどより音がスッキリして音量も大きくなってきます。
最後に、ちょっと難しいですが「イー」っていう口の形を保ったまま「アー」って発声してみてください。
すると、口の中の響きが重なり音量がさらに増して気持ちよく発声できるようになります。
この「イー」の口の形が口角が上がった状態です。
しかも口角を上げると自然と笑顔になるので印象もよくなりますよ
歌うときには口角を上げるように意識してみましょう。
まとめ
ここまで、前半ではイケボとはどのような声か? 後半ではイケボになるための3つの練習法、そしてさらにイケボを使ってカッコよく上手く歌うための3つのコツをお伝えしてきました。
この記事が、読者の皆様のイケボについて理解を深め、人に安らぎを与えられるイケボを身につけ、さらにカッコよく歌えるコツを知り、
より充実した楽しい人生を送っていただけるために少しでもお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
本サイトで紹介している練習方法を毎日やっていけば、段々と”イケボ”に近づいていきます。
ただ、自分1人で毎日練習していても自分が成長しているのか不安になったり、モチベーションが続かなかったりする人が多いです。
特に自分の声に合ったトレーニングを選ばないと、全然うまくならないままかも。
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