最近、会話の中でとてもひんぱんに耳にする言葉「イケボ」
・”イケボ”とは、どんな意味なのか?
・”イケボ”の由来は?
・”イケボ”は、どんな特徴を持っているのか?
そんな疑問に、歌手でボイストレーナーの私が、わかりやすく解説致します。
イケボについて、なんとなくイメージできるけど意味がよくわからなかった人は参考にしてくださいね。
また、記事の後半では”イケボ”の最大の特徴である”エッジボイス”を身に付ける具体的な方法もお伝えしますので、イケボになりたい方はぜひ実践してみてください。
イケボの定義とメリット
イケボの定義は?
「聞くだけでその人の容姿がカッコいいに違いないと想像してしまう声のこと」であり、実際の容姿とは関係ありません。
なので、実際に見たときのイメージとかけ離れている可能性も十分にあります。
イケボのメリットは?
人の印象を決定する要素の割合を示す「メラビアンの法則」というものがあるんですが、
それによると視覚が55% 聴覚が38% 言語が7%なので、聴覚にうったえるイケボのメリット(影響力)はとても大きいといえます。
「鬼滅の刃」で善逸の声を出している下野 紘さんは「見た目が良くても声が良くないと幻滅することがある」と話しているくらいです。
イケボの語源と成り立ち?
イケボの由来は2つの言葉からきていて、1つは「イケメンボイス」を縮めてイケボ、もう1
つは「イケてるボイス」の短縮形 といわれています。
もともとは、アニメ声優のすてきな声を指していたという説が有力です。
他にも可愛いと感じる声を「カワボ」イケボの対義語として「ブサボ」や「ドブボ」などがありますが、
いずれにしても「〇〇ボ」といういい方は、昔からあった訳ではなく最近できたもので、インターネット上での会話などに使われることが多く、動画投稿サイトではひんぱんに耳にします。
イケボの特徴
イケボの定義について「聞くだけでその人の容姿がカッコいいに違いないと想像してしまう声のこと」だとお伝えしましたが、では具体的にどんな声がイケボなのか?
イケボの代表的な特徴を3つの要素に分けて説明いたします。
聞きやすくわかりやすい
イケボの特徴として欠かせないものの代表は「言葉が聞きやすくわかりやすい」ことがあげられます。
1言1言がはっきり聞き取れ、聞いている人の耳に気持ちよく入ってきます。
なぜか?
それは音の輪郭がはっきりしているためです。
音の輪郭といわれてもイメージしにくいと思いますが、その輪郭を形成しているものは”エッジボイス”という音。
ちょっと聞きなれない言葉ですが、和訳すると「角がある音」のことを指します 。
声帯を閉じて発声したときにでる「ガラガラ」とか「ジリジリ」のような音を根源とする音です。
わかりにくい人は、上を向いてうがいをするときにでる「ガラガラ音」とかホラー映画に出てくる「怨霊の声」をイメージしてみてください。
このガラガラする音に地声を混ぜると輪郭があり聞きやすいエッジボイスになります。
イケボといわれる有名人の中でもこのエッジボイスの代表的有名人といえば、ナレーターで有名なジョンカビラさん。
彼の声は低く落ち着いていて、一言一言に芯がありとても聞きやすく魅力的ですね。
この記事の後半にエッジボイスを身に付ける具体的な練習法をお伝えしますので、ぜひ実践し魅力的な声を獲得してください。
色気がある
続いてイケボの条件としてよくいわれるのが「色気」があるということ。
しかし、色気の感じ方については人それぞれ違いやズレがありますよね。
「私はこの人の声がいいなぁ」「いや私はこっちの人の声の方が魅力的だと思うけど」など
意見は分かれますが一般的に多数決をとった場合 大多数の人がイケボと感じる特性が存在するんです。
男性歌手の声で色気がある人といえば
福山雅治さん・桑田佳祐さん・ B’z の稲葉さんなどが有名ですが、
特に歌手の場合、声の色気 は欠かせない要素の1つですね。
ではその色気を出しているものは何か?
先ほどお伝えしたエッジボイスもその1つですが、この色気に関しては他にもう1つ重要な要素があるんです。
それは「息混ぜ声」
一般的に”ハスキーボイス”といわれている声です。
この息を混ぜることによって、耳元で優しく話しかけてくれてるような柔らかな印象になります。
ただ、あまり息を混ぜすぎると、くすぐったいような感覚でゾワゾワしたり、不快に思う人もいるので、適度に混ぜることが肝心です。
このハスキーボイスを天才的に上手に使っている歌手がいます。
徳永英明さんです。
もちろん天性の声質の素晴らしさは、いまさらいうまでもなく抜群ですが、よーく聞いていると中低音では常に息を大量に使っていることがわかります。
プロ歌手でもあれだけの息の量を声に乗せ続けることができる人はほとんどいません。
とてつもない練習量と努力によりあの歌声は生まれたんですね。
話すときはもちろん、歌うときも息を混ぜることを意識すればより色っぽい声を出せるでしょう。
低めの声でゆっくりしている
イケボの特徴の3つ目としてあげられるのは、「低めでゆっくりしている」こと。
この特徴は意識すれば誰でも簡単にできます。
早口のイケボなんて想像しにくいですから。
エッジボイスを習得するための簡単練習法
ここでは、イケボを身に付けるのにとても効果的で簡単な練習法を紹介します。
エッジボイス練習法です。
誰でも実行できるように順を追ってお伝えしますので、順番通りチャレンジしてください。
- 声帯を細める
- 声帯を細めたまま「アー」って発声する。
- 「アー」っていいながら音程を下げていき音が消えるギリギリをキープ。
- エッジボイスを混ぜながら「あ・い・う・え・お」って発声する
- エッジボイスを混ぜながら「あー・いー・うー・えー・おー」って伸ばしながら発声する
① 声帯を細める
はじめに声帯を細めてください。「っていわれても声帯を細めるなんてできないよ!」という人がほとんどですよね。
コツは、「フーッ」って強めに息を吐いている途中で口を閉じずに急に息を止めてみてください。
そのとき力が入るところが声帯です、イメージとしては舌の一番奥のあたりです。
② 声帯を細めたまま「アー」って発声する
次に声帯を細めたまま一番出しやすい音程で「アー」っていってください。
③ 「アー」っていいながら音程を下げていき音が消えるギリギリをキープ
今度は「アー」っていいながら音程を下げていくと母音がわずかになって「カラカラ音」だけになりこれ以上音程を下げられないところでキープしてください。
その音があなたのエッジボイスです。
④ エッジボイスを混ぜながら「あ・い・う・え・お」って発声する
この練習を繰り返しおこない、安定して音がでるようになったら次の⑤の練習に進んでください。
⑤ エッジボイスを混ぜながら「あー・いー・うー・えー・おー」って伸ばしながら発声する
この①〜⑤の練習法を続ければあなたの声はイケボになるでしょう。
ただし、ここで注意することがあります。
注:この練習は閉じかけの声帯に向かって強く息の圧力をかけるために、声帯を痛めることがあるので決して無理をせずに、少しでも違和感や痛みを感じたら中止し喉を休めるなどの時間をあけながら続けることが大切です。
イケボの人を真似しよう
イケボのメリットやイケボを出すための具体的な練習法をお伝えしてきましたが、もう1つとても効果的な方法があります。
その方法とは、あなたの好きなイケボの人の喋り方や歌い方をまねすることです。
先ほどお伝えしたエッジボイスを使うように意識しながらやってみてください。
最初は難しいかもしれませんが、なんども繰り返していくと不思議とだんだん似てくるんです。
そうしていると、いつのまにかイケボが身についてきますよ。
まとめ
この記事の前半では「イケボの定義」と「メリット」およびその「成り立ち」を、後半では「イケボの特徴」を大きく3つに分けて説明し、そして最後にイケボになるために効果的なエッジボイスを身に付ける練習法をお伝えしました。
あなたもイケボを身につけてそのメリットの恩恵に預かってみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
本サイトで紹介している練習方法を毎日やっていけば、段々と”イケボ”に近づいていきます。
ただ、自分1人で毎日練習していても自分が成長しているのか不安になったり、モチベーションが続かなかったりする人が多いです。
特に自分の声に合ったトレーニングを選ばないと、全然うまくならないままかも。
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