アフレコやアテレコって言葉は聞いたこともあるし、洋画の吹き替えや、アニメキャラクターの喋りに合わせて声を録音する事だと、なんとなくイメージできる人もいると思いますが、アフレコとアテレコの違いを明確に説明できる人は少ないと思います。
本記事の前半では、声優業界でよく使われるアフレコとアテレコの違いを説明します。
さらに、もう1つの録音方法としてのプレスコについてもお伝えします。
- アフレコとは?
- アテレコとは?
- プレスコとは?
以上の3つについて1つずつ説明します。
そして本記事の後半では実際に声優やナレーターなどの声を使う職業を目指す人に、現役ボイストレーナの私がアフレコの際の注意点を紹介します。
アフレコとアテレコの違い
アテレコはアフレコの一部又は同じ意味と言われていますが、
一般的にアフレコとアテレコの違いはわかりにくく、あやふやになっている傾向があります。
ここでは、2つの違いを把握しやすいように1つずつ説明いたします。
アフレコとは
アフレコとはアフターレコーディングの略です。
声優さんがスタジオに設置してあるマイクに向かって、実写映像やアニメに合わせてアニメキャラクターの喋りや、洋画などの役者さんの吹き替えをします。
ここまでは映像に声を当てるアテレコと同じ意味ですが、アフレコはそれに加えてナレーションやBGM及び数々の効果音を録音することも含まれます。
アテレコとは
アテレコとは画像に登場する人物やアニメキャラクターの喋りに声を当てるレコーディングという意味です。
アフレコのようにナレーションやBGM及び効果音を録音することはアテレコとは言いません。
あくまでも映像の中の役者やアニメキャラクターの演技にあわせたセリフを録音することを指します。
結論
アフレコ・アテレコともに、セリフを録音することは共通ですが、アフレコはそれに加えてナレーションやBGM及び効果音などの録音を含むことから、アテレコとはアフレコ作業の中の1部分であるということができます。
そして、上記の分け方以外にもう1つの考え方があります。
アフレコは、映像撮影時に騒音などが入っていたり、声が小さくて録音できてなかったりした場合に、本人の演技にあとから本人がセリフを入れることであり、アテレコは、他人の演技にセリフ当てて入れることであるとも言われています。
どちらにしても、最近ではアテレコという言葉よりアフレコが主流になってきていてアテレコという言葉はほぼ使われなくなってきています。
プレスコとは
そしてもう1つ、声優業界では当たり前に使われる「プレスコ」という言葉があります。
「プレスコ」とはプレスコアリング(prescoring)の略です。
または、プリレコーディング(prerecording)の略で「プリレコ」とも言われます。
アフレコやアテレコとは反対の意味で、映像より先に声や効果音を録音することです。
アニメではセリフやBGMに合わせて絵をあとから作成します。
ミュージカル映画でもこの手法は多く使われていて、歌やタップ音に合わせて、あとから役者が演技をします。
プレスコは外国アニメでは主流です。
しかし先にセリフや音楽を録音する場合、絵の製作期間は長く必要になるため、納期が短い日本のアニメ界では絵の作成が間に合わない場合が多く、アフレコが主流です。
2種類のアフレコ
実際のアフレコ現場には大きく分けて、「アニメ」と「映画の吹き替え」の2種類があります。
それぞれの特徴と違いについて1つずつお伝えします。
アニメのアフレコ
アニメの吹き替えも映画の吹き替えも、基本的にはスタジオ内に設置してある3本のマイクを使用するのが主流です。
アニメのキャラクターは3人以上が多いため、3本のマイクを代わる代わる使用することになります。
後方に待機用の椅子があるので自分の番が来るまでその椅子で待機して、自分のキャラクターのセリフのタイミングが来たら、開いているマイクに声を録音します。
アニメの吹き替えの場合、ヘッドフォンは付けずに、キャラクターの口パクに合わせてセリフを録音します。
動く映像が間に合わなくて線画だけの場合もあり、口パクのタイミングがわからないので、
画面の上に自分のキャラクターのセリフの時間が表示されるので、それに合わせてセリフを入れることもあります。
外国映画の吹き替え
外国映画の吹き替えの場合は、片耳だけのヘッドフォンもしくはイヤフォンをつけ、俳優さんの発する原音を聴き、反対の耳でスタジオ内で一緒にアフレコをしている声優さんの声を聴きながら録音します。
アニメの時と違って、画面の上に時間表示があり、自分の役のタイミング時間が、あらかじめ分かるのでその時間に合わせてセリフを入れます。
アフレコの際に注意すること
アフレコに使うマイクは「コンデンサーマイク」という高性能なマイクなので、とても小さな音も拾ってしまうため、不必要な雑音を立てないように細心の注意が必要です。
ナイロンの服は避ける
服の生地としてはなるべくナイロンは避けましょう。
どんな記事でも擦れれば音は出ますが、ナイロンの擦れる音は特に目立つからです。
移動時の音に気をつける
スタジオの後方にある椅子に座ったり立ったりするとき時の音や、マイクまでの移動の際の靴音にも気をつけましょう。
マイクとの距離に気をつける
基本的にマイクとの距離は30cmが良いのですが、声の大きさによって微妙に離れたり近ずきながら調整しましょう。
マイクの近くで大きな声を発すると音割れが生じる場合があるので、その時は少しマイクから離れましょう。
反対に、小さなささやき声はマイクに入らない場合があるので、意識的にマイクに近ずいて録音する必要があります。
アフレコを習うには
声優やナレーターなどの声を使う仕事を目指している人のためのスクールとしてまず思いつくのは声優養成所です。
声優養成所では主にセリフの喋り方や発声法を教えてくれますが、歌い方を教えてくれるところは少ないです。
最近の声優さんはセリフだけではなく、その魅力的な声を活かして、歌手をされている人がとても多いことから、声優を目指すなら歌も教えてくれるスクールが絶対に有利です。
そこで現役ボイストレーナーとして私の一押しスクールはシアーミュージックです。
ミュージックスクールでありながら声優コースがあり、現役の声優講師が指導してくれて、しかも声優養成所や専門学校では中々できないアフレコ体験ができ、実践力が身につきます。
声優の仕事の1から身につき、しかも基本的にミュージックスクールなので歌のノウハウもバッチリです。
シアーミュージックについて詳しく知りたい方はシアーミュージックが危ないって噂は本当?評判・口コミを徹底調査!で解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。
まとめ:まずは無料体験レッスンを受けてみましょう
当記事の前半では、「アフレコ」と「アテレコ」の意味の違いと、先に音声を録音し、あとから絵を作成する「プレスコ」について、それぞれの特徴とともに紹介してきました。
後半では、アフレコの際の注意点をお伝えしてきました。
本サイトでは、声優やナレーターなどの声を使う仕事を目指している人のスクールとして、全国展開しているシアーミュージックをおすすめします。
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