最近のヒット曲には必ずと言っていいほどファルセットで歌う部分があって、とてもカッコいいですよね。
自分もあんな風にファルセットで歌いたいけど、
・私にもできるのかな?
・ファルセットってどんな状態なの?
・練習方法が知りたい?
そんな疑問を解決いたします。
ファルセットと裏声の違い
ファルセットと裏声は同じだと考えている人はとても多いですが、実は同じではないんです。
裏声には大きく分けて2種類あって、その1つがファルセットで、もう1つがヘッドボイスと呼ばれているものです。
似てるようですが、はっきりとした違いがあります。
この2つを簡単に分けると、ファルセットはソフトな裏声、一方ヘッドボイスは強い裏声で、
プロ歌手はこの2つを完全にしかも簡単に使い分けることができます。
ここでは2つの特性についてお伝えします。
ファルセット
バラードのさびなどにワンポイントとして、とてもよく使用されるファルセット。
地声と違い、とても柔らかく素敵に聞こえますよね。
このファルセットは、裏声の中でも比較的簡単に習得することができます。
ファルセットとは裏声の1種類だと説明しましたが、そもそも裏声とはどんな状態か?
まずそこから説明しますね。
裏って言葉は使っていますが、特に何かが裏返っているわけではなくて、声帯の状態の違いによって声質が変わっているだけなんです。
図1
人間の声帯は上の図1のように正面から見ると縦に長くなっていますが、地声を出しているときは上から下までぴったりと厚く全部がくっついていますが、裏声の時は一番上の部分だけが薄くくっついている状態です。
これで裏声の時の声帯の状態は、イメージしていただけたと思います。
ではファルセットの状態とは?
図2
今度は上の図2のように声帯を真上から見ると先ほどの図1で示したように、声帯の1部を薄くくっつけたまま、隙間を開けて息を漏らした状態での発声がファルセットです。
その薄くくっついている声帯の一部をくっついたまま残して、隙間を開けて息を漏らして
いるんです。
息の流れの方向としては前に押し出すイメージです。
そうすることにより元の裏声に息の音が混ざり、ソフトな歌声になります。
ヘッドボイス(頭声)
一方もう1つの裏声、ヘッドボイスとは何か?
図1、図2で示しているように声帯の上部を薄くくっつけていて、なおかつ隙間を開けてない状態で発声する音がヘッドボイスです。
一曲の中に、なるべく多くの種類の色の声を入れた方が魅力的になるため、1つ音色として、多くのプロ歌手は歌の中にファルセットを入れますが、
それに比べ、このヘッドボイスは薄く声帯を完全に閉じている状態で、息を前ではなく頭の方向に当てて声を出しているため息漏れがなく、効率的に響きも発生しているため、音も大きく、しかも長く発声することができます。
実はあなたがファルセットだと思って聴いている発声の多くはヘッドボイスだったりします。
場合によっては、柔らかさを強調するために、ファルセットを使っていることもありますが、
ファルセットは声帯の隙間から大量の息を漏らしているために、音も小さくて、長く出し続けることができません。
強くしっかりとした裏声を出したい時はヘッドボイス、優しく柔らかい声を出したい時はファルセットという風に使い分けることができればあなたの歌もより魅力的になりますよ。
ファルセットは前に息を押し出しますが、ヘッドボイスの息の方向は、ヘッドボイスの名の通り、息を真上に向け頭を突き抜けて天井まで届かせている気持ちで発声します。
難易度からいうとこのヘッドボイスの方がファルセットより難しいかと思います。
なぜなら声帯を薄くくっつけたまま薄い部分だけをぴったり開かないようにキープしなければならないからです。
ファルセットの他にも歌に使える発声法を【男子必見】イケボの出し方を現役ボイストレーナーが紹介!で紹介しているので興味のある方はご覧ください。
ファルセットの練習法
ここからはファルセットの練習法をお伝えしようと思いますが、
それにはまず、裏声を出せるようになることが先決です。
先ほどの1図で、裏声の状態はなんとなく理解できても、どうやって声帯を動かせばいいのかわからない方がほとんどだと思います。
ここでは、裏声を出せるようになるために、2つの方法を紹介します。
- フクロウ発声法
- ため息発声法
フクロウ発声法
フクロウの鳴き声をまねするように「ホー」って声を出すんですが、その際、普段「オー」って言う口の形からさらにおもいっきり縦に開けて「ホー」って言ってください。
イメージとしては喉をめいいっぱい開く気持ちです。
最初は低めの地声から始め、だんだん音程を上げていき、ある音程の高さから急に澄んだ柔らかい音に変われば成功です。
それがあなたの裏声です。
それでもうまく出せない人はこの次の「ため息発声法」にチャレンジしてください。
ため息発声法
「ハー」ってため息を出すんですが、「ハーーー」みたいな長く弱いため息じゃなくて、強く「ハーッ!」みたいに一気に全部の空気を吐き出すようにしてください。
そこにほんの少し地声を混ぜる感じで、先ほどのフクロウ発声法のように低い方からだんだん音程を上げていってみてください。
その際も喉は思いっきり開けるイメージです。
ここまでの練習で裏声の感覚がつかめたら、その音に思いっきり息を混ぜて前に押しだしてください。
すると息の混ざる柔らかい音「ハー」が聞こえれば、それがあなたのファルセットです。
試しに、手のひらを口から少し離して前に当てて「ハー」って言ってみると空気を感じれば
ファルセットの成功です。
ヘッドボイスの練習法
今度は裏声のもう1つの発声法、ヘッドボイスの練習法です。
先ほどの「フクロウ練習法」と「ため息練習法」で裏声の感覚を掴んだところで、ファルセットは息を前に抜いて押し出す感覚でしたが、このヘッドボイスは息を鼻の真ん中に集めていきます。
サンドイッチマンの「ちょっと何言ってるかわからない!」状態になっているあなたに、
その際のイメージとしては口の中にピンポン球が入っているようなまあるい空間を作り、頭に向けて息を当てる感じです、その結果ヘッドボイスの名前のように頭の方に響くようになります。
ヘッドボイス以外にもカッコよく歌える発声法も【1日15分】イケボになるための練習法を現役ボーカルトレーナーが紹介で紹介しているので興味がありましたらご覧ください。
まとめ
この記事では、ファルセットを歌の中で使いたいけど、どうすれば出せるようになるかを知りたい方へ、
裏声とファルセットは同じではないこと。
ファルセットとはどんな状態か?
それらを図を用いて説明し、実際にファルセットを出す方法をお伝えしました。
これらを参考に歌の中でファルセットが使えるようになっていただき、より楽しい音楽ライフを送っていただければ幸いです。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。
本サイトで紹介している練習方法を毎日やっていけば、段々と”イケボ”に近づいていきます。
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